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虫の多い季節を少し楽に歩くコツ
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- Nivos Outdoor 編集部
虫が多い日の山歩きは、刺されることだけでなく、顔の周りを飛ばれたり、休憩中に落ち着けなかったりするのが悩みです。虫を完全に避けるのは難しくても、道の選び方、肌の覆い方、立ち止まる場所を組み合わせれば負担を減らせます。追い払うことに気を取られて足元がおろそかになる前に、準備しておきましょう。
行き先の情報を虫の種類まで見る
同じ季節でも、水辺、草地、湿った樹林帯では気になる虫が違います。現地施設や登山口の案内に、最近の発生状況や立入上の注意がないか確認します。過去に快適だった道でも、時期や天候で状況は変わります。虫が苦手な同行者がいるなら、長い湿地帯や草が密集した道を避ける計画も有効です。
時間帯を変える工夫が役立つこともありますが、すべての虫に同じ条件が当てはまるわけではありません。「朝なら大丈夫」と決めつけず、道の状態と日照、風の通り方を見ます。虫対策のために早出しても、暗い道を無理に歩くようでは別の負担が増えます。歩ける明るさと交通手段も含めて調整しましょう。
肌を覆いながら熱をこもらせない
薄手の長袖と長ズボンを基本にすると、露出する部分を減らせます。体に密着しすぎず、歩いて空気が動く服を選ぶと暑い時期にも調整しやすくなります。袖口や足首、首元に隙間が多いと、そこが気になりがちです。服の丈だけでなく、しゃがんだり腕を伸ばしたりしたときの覆われ方も見てください。
厚い上着を着込んで虫を避けようとすると、暑さで歩きにくくなります。日陰で休む、行程を短くするなど、服以外でも負担を減らしましょう。草の中へ入る予定がないなら、写真のために道を外れないことも大切です。足元の草に触れる機会を減らす行動は、道の周囲を傷めない歩き方にもつながります。
虫よけは表示を読んでから使う
虫よけは対象となる虫、使える部位、年齢、使用回数などが製品によって異なります。同行者が使っているからと同じ方法にせず、自分が持つ製品の表示に従います。汗をかいた場合の扱いも確認し、自己判断で何度も重ねることは避けてください。必要量を持ち、袋の奥ではなく取り出せる場所へ入れます。
顔の近くで使う際は、目や口へ入らないよう使用方法を守ります。衣類や道具へ使えるかも製品ごとに違い、素材を傷めることがあります。風上から人へ向かって噴霧したり、食事の近くで使ったりしない配慮も必要です。小さな容器へ移して表示が分からなくなるより、説明を確認できる状態で持つ方が扱いやすくなります。
休憩場所を少し移す
同じ道でも、湿った草の脇と、風が穏やかに通る開けた場所では過ごしやすさが違います。虫が集まる場所で我慢して昼食を続けるより、安全に移れるなら休憩地点を変えましょう。ただし、強風の崖際や登山道をふさぐ位置は適しません。座り心地だけでなく、周囲の通行と足元の安全を確かめます。
ザックを下ろす前に地面を見て、虫が多い倒木や草むらの上を避けます。食べ物は必要な分だけ出し、甘い飲み物のふたは閉めます。飲み口や食器に虫が入っていないかも確かめてください。食べ残しを置いてその場を離れると動物を引き寄せる原因にもなるため、休憩の終わりに小さなかけらまで片付けます。
顔の周りがつらいときの補助道具
顔の周囲を飛ぶ虫が多い場所では、帽子に合わせた防虫ネットが役立つことがあります。顔へ密着しにくい形にし、視界が十分に確保できるか明るい場所で試しておきます。網越しでは細い枝や足元の段差が見えづらくなる場合があります。歩行に支障があるなら立ち止まって調整し、そのまま急がないようにします。
ネットや手袋を増やすほど操作が難しくなることもあります。地図を見る、水を飲む、カメラを使う場面を想像し、必要な物を出しやすく収納しましょう。虫を払うために歩きながら両手を大きく振るより、安全な場所で対策を整える方が落ち着いて進めます。快適さを支える道具が足元の注意を奪わないことが大切です。
帰宅前後にもひと手間かける
草や枝に触れた日は、服やザックに虫が付いていないか確認してから車内や室内へ入ります。上着を無造作に寝具の上へ置かず、明るい場所で袖口や裾も見ます。帰宅後は着替え、入浴時などに肌も確認します。わきの下、脚の付け根、膝の裏、髪の中などは見落としやすい場所です。吸血して皮膚に付いたマダニを見つけたら、無理に引き抜かず、皮膚科などの医療機関で処置を受けてください。刺された後に発熱などの不調が出た場合も受診し、野外で活動した場所や日を伝えます。厚生労働省のダニ媒介感染症の案内で、帰宅後の確認点を見ておきましょう。
ハチが多い場所や巣を示す案内がある区間には近づかず、現地の指示を優先します。刺された後の対応が必要な人は、事前に専門家と準備を確認しておきましょう。虫の多さ、困った場所、役立った服装を短く記録すれば、次回は休憩地点や季節を選びやすくなります。我慢の量を増やすより、落ち着いて歩ける条件を整えていきます。