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安全装備を残してザックの荷物を減らす方法
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- Nivos Outdoor 編集部
ザックを軽くしたい時、最初に減らすべき物が水や雨具とは限りません。何となく入れた便利道具や、同じ役割の小物が重なり、気付かないうちに荷物が増えていることがあります。軽量化は我慢比べではなく、その日の行程に必要な機能を残しながら、余分な重複を整理する作業です。
使わなかった物にも理由がある
帰宅後に荷物を全部出し、使った物と使わなかった物を分けます。ただし、使わなかった物をそのまま次回から外すのは早計です。救急用品、ヘッドランプ、防寒着などは、必要な場面が来なかったから使わずに済んだ可能性があります。
それぞれについて「何に使う物か」「どんな条件で必要か」「なくても代わりがあるか」を考えます。役割を説明できない便利道具や、同じ作業にしか使わない重複品は見直しやすい候補です。逆に、出番が少なくても、失うと帰路や安全に大きく影響する物は残します。
過去の一回だけでなく、似た季節とコースの数回分を見ます。夏の短い低山で使わなかった物が、秋の長い尾根では必要になることもあります。荷物の一覧は固定の正解にせず、条件ごとの考え方として持ちましょう。
食事をどこまで楽しむか決める
日帰りの昼食に湯を沸かさないなら、調理器具、燃料、カップなど一式を持つ必要はありません。温かい飲み物を楽しむことが目的の日は残し、歩くことを中心にする日はそのまま食べられる昼食にするなど、一日の楽しみ方に合わせます。
調理器具を持つ場合も、鍋、食器、カップの役割が重なっていないか確認します。食べる物が一種類なのに、複数の容器と調理道具が入っていることがあります。家で実際の献立を並べてみると、使わない物が分かりやすくなります。
ただし、軽くするために食料や飲み物を不足させないようにします。必要量の見積もりと、器具の重複を減らすことは別です。現地で食べ物や水が必ず手に入るという、確認のない期待で荷物を削らないでください。
小物の重なりを一つずつほどく
ナイフ、はさみ、複数の工具など、似た機能の物が別の袋へ入っていないか見ます。実際に何を修理するのか、どの道具を使えるのかを考え、説明できる範囲へ絞ります。扱ったことのない大型の道具を「念のため」で持つより、必要な小物の使い方を覚える方が役立つ場合があります。
タオルや手拭いも、汗を拭く物、食事用、予備と増えがちです。用途を兼ねられる範囲で数を整えます。ただし衛生上分けるべき物まで一枚へまとめず、自分の使い方に合う線を引きます。収納袋やケースそのものの重さも意外に積み重なります。
電子機器は、撮影、地図、連絡の目的を整理します。短いハイクに大きな電源を複数持つ必要があるか、実際の使用量から考えます。一方で、地図と連絡を一台へ集中させるなら、故障や電池切れへの備えを別に確保する必要があります。
衣類は組み合わせで役割を残す
着替えを上下何組も持つ前に、行程中に本当に着替える場面を考えます。車へ戻る日なら、下山後だけ使う服は車に置いておく方法があります。山中で必要な乾いた衣類や保温着とは区別して準備しましょう。
薄手の上着を何枚も重ねて持っている場合は、それぞれが風、雨、保温のどの役割を担うかを確認します。似た役割が重複しているなら整理できますが、雨具があるから保温着はいらないという単純な置き換えはできません。想定する低温や休憩時間に対応できることが前提です。
季節が変わってもザックの中身を入れ替えていないと、以前の装備がそのまま残ります。出発前に全部出して見直す日を作るだけで、不要な予備や使い切った小物を見つけられます。
快適さのための道具は一つ選んでもよい
椅子、座布団、大きなカメラ、読書用の本などは、安全装備ではなくても、その日の楽しみにつながる物です。軽量化のためにすべて外す必要はありません。「今日は写真を撮る」「展望台で長く休む」と目的を決め、持つ理由のある物を選びます。
問題は、どれも少し気になるからと全部入れることです。持ちたい物を一つ決めたら、別の楽しみは次回へ回せます。重量だけでは測れない満足感を残しつつ、歩いている間に負担だと感じる物を減らしましょう。
共有できる装備は同行者と相談しますが、離れた時に困る地図、照明、防寒などまで一人へ集めないようにします。誰が何を持つかを明確にし、借りられるつもりで必要な物を省かないことが大切です。
荷物を減らした日は、まず短いコースで使い勝手を確認します。一度に大幅に変えるより、数点ずつ見直す方が不足に気付きやすくなります。目指すのは最も軽いザックではなく、必要な物を迷わず取り出せて、歩き終わるまで無理なく背負える荷物です。